1個あったら複数あると思え!- 乳がん治療メモ -

2024年に乳がんになった私の記録です。健診で指摘された日を1月1日にしています。

ブログを更新しました

ご挨拶

こんにちは、または初めまして。

このブログは私の乳がんの治療メモです。
日々感じたことを書く日記というより、治療の経緯などを記録するつもりです。
この記事が最新日に来るようにしています。

日付はフェイクも兼ねて、闘病スタートを2024年1月1日としています。1ヶ月は30日でカウントアップ。
経過日数と思って見ていただければ幸いです。
2023年以前の日付で、治療のまとめや私の感想・愚痴なども投稿していくつもりです。

 
更新履歴 - 治療の記録
2024/06/24 2ヶ月と3日目 右胸針生検の結果 - 通院⑤-1 [2024-03-03]
2024/06/20 1ヶ月と30日目 お役立ち冊子と体調不良 - 幕間 [2024-02-29]
2024/06/19 1ヶ月と26日目 手術の説明と入院前検査 - 通院④-2 [2024-02-25]
2024/06/17 1ヶ月と26日目 執刀医とご対面 & え?右胸も?- 通院④-1 [2024-02-25]
2024/06/06 1ヶ月と24日目 次回予約(先生チェンジ)- 通院③-2 [2024-02-23]
2024/06/02 1ヶ月と24日目 針生検の結果 - 通院③-1 [2024-02-23]
2024/05/30 1ヶ月と10日目 左胸の針生検 - 通院②-3 [2024-02-09]
2024/05/29 1ヶ月と10日目 MRIの結果 - 通院②-2 [2024-02-09]
2024/05/28 1ヶ月と10日目 MRIとエコー - 通院②-1 [2024-02-09]
2024/05/26 12日目 まずは顔見せ - 通院① [2024-01-12]
2024/05/23 1日目 健診センターから電話 [2024-01-01]
2024/05/23 ブログ開設しました。
更新履歴 - まとめ
2024/06/09 病院選び - 病院食 [2023-12-15]
2024/06/03 病院選び - 個室費用とかWi-Fiとか [2023-12-17]
2024/05/30 病院選び - 小学校が嫌いでした [2023-12-20]
2024/05/25 病院選び - 優先順位 [2023-12-25]

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右胸針生検の結果 - 通院⑤-1 [2ヶ月と3日目]

まずはいつもの外科外来

今日は入院前オリエンテーションの日。
あっちで説明されこっちで説明されの予定だし、頑張って聞かなくちゃと気合いを入れてまずはいつもの外来へ。

...と思ってたのに、診察室に入るなりいきなり先生が「エコー撮らせて」ときました。
うぎゃー、またやりましたよ、脱ぎ着しにくい服とブラと靴で来ちゃったよ。
今日こそは説明だけだと思ってたのに。
(前回の「学習しました」の締めがさっそく台無しに。)
診察台に横になるのにもたくさして、いつも塩対応の看護師さんがまたしてもイライラ急上昇させてます。

そんな中、先生がエコージェルをかけたのは右胸でした。
その時点で私は「あーあ、こっちもがんだったのか」と思い、そのまま口に出してみます。
が、先生の回答は「うーん...」と歯切れ悪く。
先週針生検してるのでプローブでぐりぐりされると痛いんですが、仕方ない。
どうやら先生は、病巣の位置(針が通った血腫の跡)を計測して書き留めているようでした。

鑑別困難

エコーが終わって、改めて先週の生検の結果を尋ねると。
「それがねー、検体不適正で鑑別困難だったんだよ。ただ、病理診断書に『悪性の疑いあり』とは書いてあるので」
うわ、この流れ。
「切りましょっか(にっこり)」
やっぱりか。
さっきのエコーはそのための位置確認か。
ディスプレイに表示された診断書を見せてもらうと、一番下に「ブロックでの検体が望ましい」とありました。
要は切除生検したいということ。

どちらにせよ左は手術確定なので、乱暴な言い方をすれば一緒にやっちゃえばいいじゃんって話です。
私の支払いはどうせ限度額までなんだし。
「それによって入院期間が延びたりしますか?」
「しないよー。ただ、手術時間は前回2時間てお伝えしたと思うけど、3時間になるかな。麻酔の前後含めて手術枠4時間ね」
「うむむむ...」
なにを悩むって、術後、両方痛いってかばいようがないじゃありませんか。
自宅療養なんて夢みたいなことできるわけもなく、すぐ仕事するつもりだし、飼い犬の世話もあります。
片側なら痛みが消えるまでそっちを使わなければ騙し騙しなんとかなりそうですが、両方となるとねぇ。

悪と感じたら即座に斬る

私が悩んでるのが意外だったのか、先生もMRIで病変のサイズなどを確認しています。
「うーん、この大きさだと6ヶ月くらい経過観察とかもありだけど...。左と同じ女性ホルモン受容型なら服薬で小さくなる可能性も...でも大きくなるようならまた入院で手術で...」
「うげげ、別途費用ですね」
「そう」
「うむむむ」
「どうする?」
「白黒はっきりさせたいですよねぇ」
「僕の立場ならそう言うねー」
「悪即斬ですよね」
「悪かは今の時点では明言できないけどねー。病理医の書き方だと五分五分ってとこかなぁ」
「切除生検はどう切りますか?」
MRIで5 mmくらいだから、マージンつけて20 mmの球体かなー。やることは左と一緒、大きさの違いだけ」
「左が温存手術なら放射線治療がセットとの話でしたが、そのときに右も一緒に照射というのは?」
「がんって確定してない部位には照射できないよ」
「ですよねー」
なんて、会話をして。
まあこんなのためらっててもしょうがない、という気持ちで、右の部分切除も了承しました。
こちらはがん確定ではないのでリンパ生検はなしで。
(病理の結果次第では追加でリンパ生検だそうです。ヒィ。)
左2箇所、右1箇所の計3箇所切ることが決まりました。

改めて手術の説明書を作成してくれて、それを解説してもらい、説明聞きましたサインをして。
このあと麻酔医の説明と全体的な入院説明を受ける予定なのですが、最後にもう一度外来に戻ってきて乳腺外科の入院説明を受けないといけない、忘れて帰っちゃわないよう説明担当の看護師に診察券を預けていって、と言われました。

もらった書類は以下。

  • 手術説明書3枚
    なにせ左の手術、左のリンパ生検、右の手術、手術に伴う合併症のリスク説明とあるので長い(苦笑)
    取り残しがあった場合の追加手術でも、お代はいただきます的なことも書いてあって、病院経営も大変だなぁと思いました。(注目するとこそこか)

<続きます>

お役立ち冊子と体調不良 - 幕間 [1ヶ月と30日目]

情報を求めて

前回の手術などの説明、まとめて書いてはありますが、実際にはこんなに解りやすく説明してもらえなかった...ような気がします。
私の理解力の問題かもしれませんが。
止血中でメモを取ることもできませんでしたし、キーワードと数字(日数)を覚えるので精一杯。

帰宅後ネットを漁って色々と情報を探し、また、手術などが終わったいま、振り返って投稿しているのでああいうふうに書いてあるだけです。
先生の説明に手落ちはまったくありませんでしたが、専門用語が飛び出したり、逆にそれを使わないために説明が冗長になったりで、医療用語と一般人の間に流れる深くて暗い河を実感した次第。
あとあと色々確認してみると、先生が言ってた通りでした、という感じです。

そんなわけで、五里霧中で右往左往する私がネットで辿りついたのがこちら。
がん研究会 有明病院のサイトに載っていた「乳がんの治療をこれから受ける方のために」という冊子(PDF)です。

乳がんだと告知されたとき <記事はこちら → 通院③-2> にもらった冊子よりも30ページほど多く、内容充実。
ステージ分けや治療フローなどを理解するのに大変に役に立ちました。

冊子だけでなく、乳腺センターのページにリンクされている「乳がんに関する情報(がん診療・治療・特徴)など、情報が丁寧で細かく書いてあって、さすがは大御所「がん研」のサイトだな、と思いました。
(前述のPDFもここにリンクがあります。)

体調不良

で、連日そんなのを調べてまわり夜更かししていたら。
外来の日から4日後の朝、ベッドから起き上がったらめまいがしました。
無理やり起きて10分ほど飼い犬のトイレの世話などをしていたら、今度は猛烈な吐き気がやってきます。
めまいは座るか横になるかして目を閉じてるのが一番なんですが、ウロウロ立ったりしゃがんだりしていたのがよくなかったのでしょう。
トイレに駆け込んで吐き戻すけど、朝イチで水も飲んでなかったから胃液のみ。この吐き方めちゃ辛いですよね。
まあ逆に大して出すものがなかったせいで、いろいろ汚れずに済んだという救いもあったのですが。
這うようにして洗面所で顔と手を洗い、蛇口から水を飲んでようようベッドへ潜り込みました。
水道水を飲むなんてここ20年くらいほとんどやったことなくて、キッチンなら蛇口に浄水器も付いてるけど、もうそんなこと言ってられない事態でした。

天井が回るってよく聞く表現ですが、マジで視点が定まらないものなんですね。
頭を真っ直ぐにしようとしてもぐらんぐらんと視界が揺れます。
自分自身の頭が斜めってるのか、視界が斜めってるのかよく分からないまま突っ伏すしかなく。
横になっていればめまいや吐き気もなく、スマホをいじったり動画を見たりもできましたし、まあ寝不足なのでうとうとして。
何度か起きようとチャレンジしてはベッドに逆戻りを繰り返しましたが、3時間ほどでおさまって昼食は普通に食べることができました。
その間じゅう、散歩も朝ご飯も無しだったのに騒いだりせずに、心配そうにそーっと様子を見に来ては黙ってソファに戻っていった飼い犬に感謝です。

以後、不安な気持ちを紛らわすための検索とかはしない、夜はちゃんと寝る、と決めて今日に至っています。
枕元にスマホを持ち込まないのも大事ですよね。
もともと目覚ましアラームを止めて二度寝しかねないので、手の届かないところに置くようにしていたのですが、寝る前にちょっと調べ物〜とかやってたのが一番いけなかったな、と反省しきりです。

手術の説明と入院前検査 - 通院④-2 [1ヶ月と26日目]

手術と入院の予定

針生検の止血している間に、先生が今日の本題を話してくれます。

アドレナリンがぎょんぎょん出てるときにそんな説明聞いてていいのかな、私、ちゃんと判断できるんだろうか、何年後かに後悔するのでは、などとも思いましたが。
まあどんな判断でもどこかで後悔するものです。
また、どちらにしろ右の生検結果を聞くために次回も外来があるので、いま決めなくてもいいとのこと。

先生の説明では切除手術は拒否権なしですが、いちおう乳房温存か全摘か選ばせてくれるそうです。

温存ならER+でPgR+なので、抗ホルモン剤タモキシフェン服薬と放射線照射治療がセット。
微妙に閉経前(まだ1年空いてない)だけど、針生検での診断通りなら服薬は5年、もし浸潤がんが混ざってたら10年。
放射線は平日毎日数分照射で、最低15回〜腫瘍の大きさや顔つきにより回数追加。
MRIに写っている塊の一番長いところ(長径)が9 mmなので、周りにマージンを15 mmつけて40 mmくらいの球体で切除するとのこと。

全摘ならドレンチューブ付き長めの入院。
でも基本それで終わり。
切った細胞の顔つきで、色々追加があるかも。

がんだと判っているので、左腋窩リンパ節のセンチネル生検を術中迅速で行い、もし転移があったら腋窩リンパ節郭清もやる。
この病院では「色素蛍光法」でセンチネルリンパ節を探すので、前日の処置は無し。術中に色素を注射するから痛くない。
(乳房の中央外側寄りの乳輪周りに注射するから、事前注射だと結構痛いらしいです。
放射性同位元素を注射する方法もありますが、病院側での管理が面倒なんだそうですよ。)
ちなみに、赤外線で光る青い色素なんだそうです。術後2〜3週間、乳房から脇への皮膚の下に青い色が残るとのこと。

リンパ節の細胞と乳がんの細胞は明確に形が違うので、顕微鏡で見るとはっきり判るそうです。
なので、術中迅速は検体を渡してから10分くらいで病理診断室から電話が返ってくるのだそうな。

リンパ節が上腕神経のそばにあるので、センチネル生検でもその辺を切ったりするから、腕にしびれや感覚異常などがでることも。

温存でも全摘でも手術時間は大体2時間、郭清する場合は3時間くらいみておきたいとのこと。
時間がかかるので全身麻酔でしかできない。

切除した病巣を病理で確認し、取り残し(断端陽性)や大きめの浸潤部があった場合などは、追加手術だったり抗がん剤投薬などのメニューも有り得るとのこと。

「総じて費用がかからないのは全摘、再発の確率も減らせる。ただし乳房再建するなら転院で、切除して数カ月から半年後くらいに再建することが多いので、また別途手術費がかかる」
(全摘だと実際には手術入院費は上がるけど、健保の高額療養費支給制度があるから支払いは変わらないわけで。)

という感じで、先生は全摘をオススメしてる感じ。
切りたい外科医だなぁと、偏見のままに聞いている私。
まあ、再発しないのが一番ですが、仕事休む都合もあるんですよね。
そして非正規雇用なのであまり休むと雇い止め(契約更新なし)を食らう可能性も。
ということで。

「先生、入院期間はどう違いますか?」

入院は温存なら5日間、全摘なら10〜14日間で傷口にドレンチューブを入れるからその廃液量次第、抜管できたら退院とのこと。
腋窩リンパ節郭清の場合もそっちにドレンチューブを入れるので温存でも10〜14日間。)

土日を含められるか訊いてみたら、金曜日が先生の手術担当日だというラッキなー回答。
木曜入院・金曜手術・土日療養・月曜朝退院で予定が組めそうです。
私の仕事はデスクワークなので、術後良好なら月曜も遅刻で出社できるかも。
これなら実質2日休むだけでいけそうです。

引き延ばしても答えは変わらない気がしたので、「温存手術でお願いします」と伝えました。
次回外来までに先生の手術枠を調整確認して、入院予定日を決めておいてくれるとのことです。
(いちおう「次のときに『全摘に変更したい』っていうのも受け付けるからね」と言われました。)

入院前検査

止血が終わって、左のときと同様にガーゼとテープでがっちり固められたところで、先生が言います。
「このあと時間ある?」
「ほえ?」
勤務先には遅刻すると伝えてありますが、何時に出社するとは言い切ってないので大丈夫と言えば大丈夫。
「そしたら今日、入院前検査受けちゃおうか。来週でもいいけど、もしがんと関係ない体調不良(麻酔や手術に影響するなにか、例えば梅毒とかHIV感染とか)があったら、入院予定が組み直しになっちゃうし」
確かにその通りです。
でもそういうの、やっぱり前回に言ってほしいなぁ。
検査費とかも乗ってくるわけでしょう。右の生検は突発だったから仕方ないとしても。

そんなわけで、1Fの外科外来(執刀医の先生のとこ)で「手術前のエイズウィルス検査に関する説明と同意書」にサインをし、4Fで採血・採尿して、2Fで心電図、3Fで肺のレントゲンと、麻酔効いてるから痛くはないけどニブ重い右胸を抱えて病院内を上へ下へと移動することに。
前半3つは別にいいのですが、肺レントゲンが辛かった。
よりによってプルオーバーを着ていっちゃったのもあり、検査着に着替えさせられたのも大変だったし。
健康診断などと同じ正面からの撮影以外に、横向きで両腕を上げて撮ると言われ、ぶら下がり健康機みたいなのに両腕を伸ばして掴まった姿勢(足はぺったり床についてます)で撮影したのがしんどかったです。
右胸は今さっき針ブッ刺したとこで、テープでがちがちなんですがー。

本日のお会計と教訓

生検と入院前検査を一緒にやるのはよくないですね。
あと、病院に行くときはどんな理由でどんな科でも、服はすぐ脱げるやつ、靴も脱ぎ履きしやすいやつで行かないといけないと学習しました。

生検と検査で、合わせて本日のお会計11,260円

次回は

  • 右の生検結果と入院予定の確定
  • 麻酔医の説明
  • 外科看護師による手術やリハビリなどの説明
  • 薬剤師と病棟看護師による入院の説明

ということで、またしても半休コースです。
詰め込んでる感ハンパないけど、何度も病院へ行くよりはまとめてもらったほうが私としては助かるので、文句はありません。
いよいよがんと入院と手術という、今まで体験したことのない事態が現実味を帯びてきました。

執刀医とご対面 & え?右胸も?- 通院④-1 [1ヶ月と26日目]

念のためって多いよね

さて、相変わらず予約時間から1時間以上待って、ようやく診察室へ。
新しい医師にご挨拶です。
先生は「初診がX月X日で健診のマンモに石灰が写ってたから来た、と。それがこの写真で〜〜、X月X日にMRI撮って〜〜、針生検の結果が〜〜」と経緯をイチから読み上げてくださいます。
なにか齟齬があっても嫌だし、ふんふんと大人しく聞く私。

と、MRIの画像をパラパラ漫画よろしくマウスで行ったり来たりさせていた先生、ふと手を止めました。
「あれ、右も光ってるとこあるね」
左の9 mmよりもさらに小さいのですが、ぽちりと血管が集まっている箇所が。
「うーん、5~6 mmくらい?」
前の先生は「様子見でいいんじゃないかな」と言っていましたが、この先生は気になるようで、ちょっとエコーで診てみようということになりました。
すると乳腺などの組織の間に、やはり黒い影があるとのこと。
「念のため、生検してみよっかー」
この時は先生も本気で念のためと思っていたようです。
まあ、ブログのタイトル通りの結果になるんですけどね。

しかし私、今日、左のがんの手術の予定立てにきたつもりだったんですがーー。
またぶっすりですか(泣)
とはいえ、この1ヶ月弱くらいの間に乳がんに限らず、がんサバイバーの先輩方のブログなどを読んだりしていた私。
「小さいから様子見」って結構ヤバイ結果になってることが多い気がしていたので、すぐに同意。前回と同じ書類にサインしました。
(そもそもがんサバイバーの方々のブログを見てたんだから「ほっといて大丈夫でした、わーい( ´ ▽ ` )」って人の話は出てくるはずもないので、「多い」はあくまで個人的な所感です。母数おかしいとか解ってるってば。)

ちなみに、前回のはガガガっと吸引音がするやつで、向きを変えつつ3回採取。
今回はバチンと音がするバネ式のやつで、抜き差しして(アタッチメントを変えてる?)3回採取しました。

吸引式乳房組織生検(VAB)とコア針生検(CNB)

何が違うんだろうと思っていたのですが、あとで診療明細を見てみると
 左 - 区分:手術料、項目名:乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術、点数:6240
 右 - 区分:検査料、項目名:乳腺穿刺または針生検、点数:690

点数(金額)もかなり違います。
この性能や金額の違いを説明して、患者に選ばせてくれる先生もいるみたいですね。
私は残念ながら、「針生検する」っていうことしか説明してもらえませんでした。
私の入っている医療保険では、いくつかの条件はあれども明細に「手術」って書いてあると保険金が出るんですよ(泣)
痛いとか生検後の制限とかは全く同じなので、保険金出る方がよかったなー。

ちなみに針の太さも違いました。
 VAB:針3〜6 mm
 CNB:針2 mm

病巣が小さいときなどは、しっかり吸い込めるVABのほうがいいみたいですね。
(先生、MRIで光ってるとこめっちゃ小さい言ってたじゃーん(泣))
CNBのほうが患者の負担が少ないとの情報もありましたが、両方受けた私にすれば身体的な負担は変わらないと思います。

通院④-2へ続きます>

次回予約(先生チェンジ)- 通院③-2 [1ヶ月と24日目]

体と仕事どっちが大事なの

お医者さんて「治療が何より優先」「体と仕事どっちが大事なの」ってすぐ言うんですが。
こっちは小市民以下のほっそい大黒柱なんですよ。
仕事より体が大事とか言うけど、仕事しなきゃ治療費払えないし病院も来れないっつーのよ。

健康保険(高額療養給付とか限度額適用認定証とか)やら民間医療保険やらいろいろ費用を軽減する手立てはあるとはいえ。
それは軽減であって、大半の人は月に7〜10万近く(収入による)は払わないといけないことがほとんどです。
こないだのMRIと針生検の4万円弱だって鼻血出そうなのに。
10万円なんて余剰を毎月出せるような高給取り、私らの世代の女性にそんなゴロゴロおらんでしょ。

と、何やら怒りに近いものを感じつつ、とにかく執刀医の予約をして、この日は帰りました。
本日のお会計220円。
それと午後早退したので、損失4時間×時給(怒)

帰ってから

病理医の先生が書いた診断書には、DCIS、ER+、PgR+とか書いてあったのですが。
(診断書を渡してはもらえません。プラスが2個あった、くらいしか覚えられなかったけど)
その辺は全然説明してくれず、家に帰ってからもらったブックレット「乳がんと診断されたあなたへ 治療を始める前に知っておきたいこと」をざっと読んでみました。

が、これはがんの種類とか「なんでも相談してね!♥️」程度しか書いてなくて、標準治療のフローとか判断基準とか全然説明がない。
なのでネットで調べました。

そもそも、針生検ではざっくり診断しかできないのだということを私はこの検索で初めて知ります。
この段階では乳管内の非浸潤がん(上皮がん)となってますが、病巣全体をチェックしたら浸潤がんがあったなどもあり得るとのこと。

リンパ生検についても「ステージが低いときの乳がんは調べなくていいんじゃないの?」と思っていたあやふやな私の知識は、一応は合っていたというか。
非浸潤がん(微小浸潤がん含む)の場合は転移能力なしということでリンパ生検は不要なのだそうです。
た だ し。
本当の確定診断は、手術のあとにしか出ない。
病巣全体をスライスしてみたら浸潤がんの部分があったなんてこともあるわけで。
針生検でがんと判明したら切る、この時点では全体が浸潤がんなのか非浸潤がんなのか不明なのでセンチネルリンパ生検もやるべきだ、という理屈なんだそうです。

まあ、そもそもセンチネルリンパ節生検て、保険適用になったのが14年ほど前らしく。
30年以上前とかならセンチネルを探すなんて考えすらなくて、とにかく乳がんの人は全員、腋窩リンパ節(というか鎖骨周りのリンパとか胸の中央にある内胸リンパ節とかまでごそっと)郭清していた時代もあったようです。
どんどん治療法は進歩していくし、この先振り返ったときに「あはははー、私、こーんなこと古臭いこと書いてるよー」とか笑う時が来るかもしれませんね。

ま、ともあれとりあえず、私の場合はエストロゲンレセプタープラス、プロゲステロンレセプタープラス、そこまでが針生検で検査できた結果でした。

そしてHER2については、非浸潤がんは検査しても(手術後の治療でトラスツズマブを投与しても)変わらないという話も。

乳癌診療ガイドライン2022年版より。
FRQ2 非浸潤性乳管癌におけるホルモン受容体やHER2の検索は勧められるか? | 病理診断 | 乳癌診療ガイドライン2022年版

標準外治療ってこと? そうしたら非浸潤がんでのHER2検査は保険適用外ってことになるのかしらん?(←保険と標準治療との関係がよく解ってません。)

などなどなど。
検索魔になると自壊すると解ってはいるんですが、そもそも全然説明がないので頑張って調べました。
乳がんの治療は基本全部セットメニューになっていて、患者側に選択肢はほぼないという話などもこの辺りで勉強できたし、まあ調べた甲斐はあったかなと思います。

左胸針生検の結果 - 通院③-1 [1ヶ月と24日目]

淡い期待

まだこの時点でも「良性腫瘍でしたー」とか言われないかな、とか淡い期待をしていました。
いやまあ、そろそろヤバいかな、と思い始めてもいたんですけどね。
なので、この先の予定(遊びやら友人とご飯やら旅行やら)をどう入れたらいいのかと気を揉んでいました。

今になって思うのは、「乳がん ステージゼロ 治療方法」とかで調べときゃよかったかなと。
標準治療というセットメニューがあって、基本それを選ぶ以外にないっていうことも知らなかったので。
医師はまだ確定じゃないからなのか、ステージとか先の予定とかそういう話は一切口にしないし。
全く先行きが分からず、なんだか漠然とした不安を抱えていました。

ていうか、皆様、そんなに刹那的に生きてます?
友達とのご飯で、予約必須の美味しいお店とか数ヶ月先で予定しません?
多分、医師のスタンスが「病気の治療・病院の予定が最優先。私用とカチ合ったらそっちをキャンセルすればいいじゃん」て感じなのかなと。
先生にもよると思いますが。

先生方、もうちょっと情報をくんないかなーー。
不確定な話をすると余計に不安になる人もいるのかもしれないけどーー....ねぇ?
確定じゃないから先の予定説明しないとか、働いてる身としては、めーーーーっちゃ困るんですが。
ほんとにこの「説明なく、病院の予定が最優先」な感じが、いまだに困っています。

ああ、話が逸れました。

結果、いわゆる告知ってやつ

診察室に入ると、外来担当の先生が病理医の先生の書いた診断書をディスプレイに出して説明してくれます。
「これね、DCISって書いてあるでしょ。乳管内に広がる上皮がんってこと。要するに非浸潤がんね」
え? そんだけ?
「ご家族を呼んでください」とかないの? いや、家族とかいないしいいんだけどさ。
そんな感じでいきなり告知食らいました。

「じゃ、いつ手術しよっか」
え? 次がそれ?
切る切らないとか、化学療法で、とか選ばせてくれないの?
と、ドびっくり。

健診のマンモで5.4 mm、造影MRIで9 mmと聞いて、まぁ安心していた私。
何の根拠もなくステージゼロなら手術しないとか、局所麻酔で終わるのではとか簡単に考えていたのです。
が。
先生は「そんなわけないじゃん、温存手術で1週間、全摘なら2週間入院ね。あとねーセンチネルリンパ生検もやります」とばっさり。
ええ、素人ですみません。
この時は、センチネルって言葉もよくわかんねーよ(´;ω;`)な私でした。

更に、この先生は執刀しないそうで別の先生に引き継ぎになると。
「どう手術するとか入院期間とかは執刀する先生と相談してね、じゃ、その先生の外来の予約してくださーい」

えーーー。
仕事早退して来たのに、それで終わり?
乳がんでした」以上?

ていうかそれなら前回予約をするときにもう執刀医にしてもらえたら...ああ、そのときはがんか判ってないからこの先生のままなのか..._(:3 」∠ )_
がんだと言われたことよりも、なんか効率悪ーい、人の時間をなんだと思ってるの、などなどとぐるぐる考えていました。
予定も立たないし、勤務先にもなんて伝えたらいいのやら。
いや「すみません、また早退します」しかないんだけど。
私、氷河期世代、非正規の期間契約労働者ですよ。
そんなこと繰り返してたら、マジで雇い止めくらうっっつーのよ。

通院③-2へ続きます>