1個あったら複数あると思え!- 乳がん治療メモ -

2024年に乳がんになった私の記録です。健診で指摘された日を1月1日にしています。

次回予約(先生チェンジ)- 通院③-2 [1ヶ月と24日目]

体と仕事どっちが大事なの

お医者さんて「治療が何より優先」「体と仕事どっちが大事なの」ってすぐ言うんですが。
こっちは小市民以下のほっそい大黒柱なんですよ。
仕事より体が大事とか言うけど、仕事しなきゃ治療費払えないし病院も来れないっつーのよ。

健康保険(高額療養給付とか限度額適用認定証とか)やら民間医療保険やらいろいろ費用を軽減する手立てはあるとはいえ。
それは軽減であって、大半の人は月に7〜10万近く(収入による)は払わないといけないことがほとんどです。
こないだのMRIと針生検の4万円弱だって鼻血出そうなのに。
10万円なんて余剰を毎月出せるような高給取り、私らの世代の女性にそんなゴロゴロおらんでしょ。

と、何やら怒りに近いものを感じつつ、とにかく執刀医の予約をして、この日は帰りました。
本日のお会計220円。
それと午後早退したので、損失4時間×時給(怒)

帰ってから

病理医の先生が書いた診断書には、DCIS、ER+、PgR+とか書いてあったのですが。
(診断書を渡してはもらえません。プラスが2個あった、くらいしか覚えられなかったけど)
その辺は全然説明してくれず、家に帰ってからもらったブックレット「乳がんと診断されたあなたへ 治療を始める前に知っておきたいこと」をざっと読んでみました。

が、これはがんの種類とか「なんでも相談してね!♥️」程度しか書いてなくて、標準治療のフローとか判断基準とか全然説明がない。
なのでネットで調べました。

そもそも、針生検ではざっくり診断しかできないのだということを私はこの検索で初めて知ります。
この段階では乳管内の非浸潤がん(上皮がん)となってますが、病巣全体をチェックしたら浸潤がんがあったなどもあり得るとのこと。

リンパ生検についても「ステージが低いときの乳がんは調べなくていいんじゃないの?」と思っていたあやふやな私の知識は、一応は合っていたというか。
非浸潤がん(微小浸潤がん含む)の場合は転移能力なしということでリンパ生検は不要なのだそうです。
た だ し。
本当の確定診断は、手術のあとにしか出ない。
病巣全体をスライスしてみたら浸潤がんの部分があったなんてこともあるわけで。
針生検でがんと判明したら切る、この時点では全体が浸潤がんなのか非浸潤がんなのか不明なのでセンチネルリンパ生検もやるべきだ、という理屈なんだそうです。

まあ、そもそもセンチネルリンパ節生検て、保険適用になったのが14年ほど前らしく。
30年以上前とかならセンチネルを探すなんて考えすらなくて、とにかく乳がんの人は全員、腋窩リンパ節(というか鎖骨周りのリンパとか胸の中央にある内胸リンパ節とかまでごそっと)郭清していた時代もあったようです。
どんどん治療法は進歩していくし、この先振り返ったときに「あはははー、私、こーんなこと古臭いこと書いてるよー」とか笑う時が来るかもしれませんね。

ま、ともあれとりあえず、私の場合はエストロゲンレセプタープラス、プロゲステロンレセプタープラス、そこまでが針生検で検査できた結果でした。

そしてHER2については、非浸潤がんは検査しても(手術後の治療でトラスツズマブを投与しても)変わらないという話も。

乳癌診療ガイドライン2022年版より。
FRQ2 非浸潤性乳管癌におけるホルモン受容体やHER2の検索は勧められるか? | 病理診断 | 乳癌診療ガイドライン2022年版

標準外治療ってこと? そうしたら非浸潤がんでのHER2検査は保険適用外ってことになるのかしらん?(←保険と標準治療との関係がよく解ってません。)

などなどなど。
検索魔になると自壊すると解ってはいるんですが、そもそも全然説明がないので頑張って調べました。
乳がんの治療は基本全部セットメニューになっていて、患者側に選択肢はほぼないという話などもこの辺りで勉強できたし、まあ調べた甲斐はあったかなと思います。