1個あったら複数あると思え!- 乳がん治療メモ -

2024年に乳がんになった私の記録です。健診で指摘された日を1月1日にしています。

病理診断結果 - 通院⑦-1 [3ヶ月と15日目]

外科医と面談

術後2週間と5日目、乳腺外来受診です。
この日は左の本診断と、右の切除生検の結果を聞きました。
このあとの治療で放射線照射はほぼ確定でやるだろうけど、浸潤がんが混じってて大きかったりしたら抗がん剤かも?などなど、先の身の振り方が決まってくるのでどきどきしてました。

予約時刻よりもがっつり1時間以上待たされ、診察室に入ると。
「で、どっちから聞きたい?」
と、いきなり先生が振ってきます。私に選ばせるのかよーと思いながら回答。
「軽い方から!」
そうしたら先生困惑気味な顔をされる。
「軽いって…」
え、これ右もヤバかったってこと?とドキドキしながら
「腫瘍径が小さい方から!」
と言い直したら。
「右ね。右は浸潤がんでした」
「うわわ😱」
「ただし浸潤径1 mm、非浸潤部とあわせて全体で2 mm。微小浸潤性乳管がんてこと。断端陰性できちんと取り切れました」
「わー、切ってよかったですね」
「そう言えるあなたはすごいよ」
「で、細胞タイプは?」
「なんと、EgRとPgRは陰性でした。左と違うがんてことね。まあこれについては本当に小さいので標準治療でも放射線で終わり。投薬はありません」
「それは助かります。とは言え、左のためにタモキシフェン飲むんですね?」
「そう。えー、左は全部非浸潤性だったので、タモキシフェンは5年になります」
「おお、よかった」
「いやそれがね、左は断端陽性」
「あわわわ😱」
「ごめんなさい、マージン15 mmじゃ足りませんでした。短径は12 mmだったけど、長径は22 mmで更にあるかもしれない」
「めちゃ楕円に変形してるってことですか」
「そうだね。しこりのない乳管がんでたまにあるんだけど、ずーっと糸みたいに乳管の中を伸びていっちゃうがんがあります。あなたのはそれ」
「うーわーー😱」
なんかもう、上がったり下がったりで感情が忙しい。
「ただ断面にあるのは1 mmにも満たない小さーいがん細胞なので、もしかしたらここが末端なのかも」
「末端かもってことは、もう一度手術してもその塊からがん細胞が見つからなかった、みたいな結果になるかもってことですね」
「そうそう。抗ホルモン剤が効くタイプだし放射線照射も予定してるし、追加手術なしでもいいけど。すっきりしたければ切っちゃったほうがいいよ」
「そうすると、また1~2か月くらいかかります?」
「そうねー、今から調整して入院して、病理診断出してーってなるからねぇ。2ヶ月も要らないとは思うけど」
そう言われて、私は考え込んでしまいました。

実は2ヶ月後あたりから仕事が繁忙期に入り残業ばんばんの時期が来るので、毎日通院とか言ってるとクビになっちゃう可能性があるのです。
手術で乳房温存を選んだのも、2週間も休めないから。
そういう身分差別にあったことのない正社員様に「ゆっくり休んで体を第一に考えて」とかしたり顔でのたまわれると、バチくそカチンと来ます。
表立ってはちゃんと傷病休暇とか手当とかがありますが、でも非正規雇用は「出勤率が下がるとクビ」ってめっちゃ多いんですよ。
クビっつーか、正しく言うと更新なし。
契約期間中に切ったりはしないけど、暇な時期はともかく働いてほしい時に休みや遅刻が多いスタッフは当然リプレイス。
いわゆる雇い止めってやつです。

それを伝えると、先生もうむむむと唸り。
「どうする? 放射線照射自体、取り残しのがん細胞への対処でもあるんだけど」
外科医的に切りたいのでしょうが、私は以下のように答えました。

「このまま放射線治療に進むことを希望します」

まあほんとにがんの治療ってバクチなとこがあるよねぇ。
放射線治療の回数や開始時期などについては放射線科に行って予約するようにとのこと。
外科医の先生は、基本の全体照射16回と左はブースト照射5回かなと言ってました。
回数や、右左同時にやってもらえるのか倍の日数が必要なのかは、放射線医の先生に訊く必要があります。

診断結果

そんなわけで私のがんはまとめると以下のようになりました。

右

  • 診断:浸潤性乳管がん
  • 大きさ:浸潤1 mm、全体2 mm
  • 断端:-
  • 細胞悪性度:グレードI
  • 進行度:ステージI
  • EgR/PgR:-
  • HER2:検査無し
  • リンパ節:検査無し
    微小浸潤なので非浸潤と同じ扱いとのこと。
    転移能力なしとみなしてリンパ節生検は不要。

左

  • 診断:非浸潤性乳管がん
  • 大きさ:長径22 mm
  • 断端:+
  • 細胞悪性度:グレードI
  • 進行度:ステージ0
  • EgR/PgR:+
    経口で抗ホルモン剤5年間(3ヶ月ごと)
  • HER2:検査無し
  • センチネルリンパ節:転移なし

先生に組織型などと今後の治療方針をまとめた「説明書」を作ってもらい、サインして終了。

同時性と異時性

先生曰く、同時性も異時性も予後や治療フローはほぼ変わらないそうです。
「ただの確率の問題。 1年未満内に見つけたら同時性なだけだから」とのこと。
いっそ、同時に見つかって1回で手術できて、手間省けてお金も節約できてよかったね、くらいの話らしいです。
遺伝性の可能性もあるけど、祖父母・両親・兄弟姉妹に乳がん卵巣がん前立腺がんがいないのと、非浸潤がんと微小浸潤がんなので化学療法はしないから、お金かけて検査する必要はないだろう、という見解でした。
(遺伝性の場合それに合う薬剤をチョイスするなどがあるのだそうです。)
私も同意。

そんなわけで、同時性両側(りょうそく)乳がん、しかも左右で組織型が違うという、けっこうレアケースな結果になりました。
両側に同時に発生というのは遺伝性なら47 %、そうでない場合は9 %の確率だそうです。
えーとつまり、乳がんて昨今の統計では女性の9人に1人が罹患、それでその9 %てことは、ざっくり90人に1人くらいは両側発生の人がいるってことかな。

ともあれ、乳がんて片側の中でも同時多発することが結構あるし、再発もしやすいがんなんですね。
私がブログのタイトルにしたように、1個見かけたら複数あると思えという、まるで黒くてピカピカしてて動きの早い虫(名前は口にしない)みたいなのが乳がんらしいです。
ほかのがんと比べて進行は割とゆっくりめが多いらしいですが、そうではない細胞型もありますし。
画像系(マンモとかエコーとか)で指摘されて専門医にかかってみて、それで「様子見」と言われても生検まではやったほうがいいのでは、と思います。

このあと薬剤師さんと面談や入院費の請求など~の <通院⑦-2> へ続きます。